高血圧症の概要とテノーミンによる治療

高血圧症の概要ですが、高血圧症とは血圧が140/90mmHg以上となってしまった状態をいいます。通常、血圧は120/80以下であることが望ましく、この中間の血圧を示す場合には境界型と言えます。高血圧は特にその場で症状が出てくるわけではありません。ただ長年の経過をたどって動脈硬化を進行させます。動脈硬化は脳血管疾患、虚血性心疾患、心不全、腎不全を引き起こすリスクを増大させるため、高血圧も放置すると命にかかわる重大な状況となってしまうのです。
この概要を踏まえると高血圧症の方は健康なうちの早期段階から血圧コントロールを行うべきなのです。高血圧症の治療薬としてテノーミンというものがありますが、このテノーミンについてここからは説明していきます。
まずテノーミンの概要ですが、テノーミンの有効成分はアテノロールと呼ばれるもので、日本においては1984年3月に発売された比較的古くからある高血圧症治療薬です。このテノーミンはβ受容体遮断薬という分類に属する薬です。β受容体遮断薬は心臓に存在する交感神経終末のβ1受容体にそのリガンドであるノルアドレナリンが結合するのを阻害することで、心機能を抑制します。心機能が抑制されると心臓のポンプ機能が低下し血圧が下がるため、降圧剤として使用されているのです。ただβ受容体というのは体の中のあらゆる組織に存在しているため、そういった組織への影響が問題となります。例えば気管支喘息の方にこのテノーミンを使用すると気管支がさらに収縮し喘息発作を誘発する危険性があります。また徐脈の方にテノーミンを使用すると、さらに脈が遅くなり、致死的な副作用となってしまう可能性もあります。